Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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うすこうばい

薄紅梅

泉 鏡花

Lee 薄紅梅 (うすこうばい) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 61.133 caracteres · 122 pantallas

Aozora Bunko

」……

二十三

つれづれ草の作者に音が似ているから、法師とも人が呼ぶ、弦光法師は、盃を置き息をついて、

「しかも件の艶なのが、あまつさえ大概番傘の処を、その浅黄をからめた白い手で、蛇目傘と来た。祝儀なしに借りられますか。且つまたこれを返す時の入費が可恐しい。ここしばらくあてなしなんだからね。」

「そこで、雪の落人となったんだね。私は見得も外聞も要らない。なぜ、この降るのに傘を借りないだろうと、途中では怨んだけれど、外套の頭巾をはずして被せてくれたのには感謝した、烏帽子をつけたようで景気が直った。」

「白く群がる朝返りの中で、土手を下りた処だったな。その頭巾の紐をしめながらどこで覚えたか――一段と烏帽子が似合いて候。――と器用な息子だ。しかも節なしはありがたかった。やがて静の前に逢わせたいよ。」

「静といえば。」

「乗出すなよ。こいつ、昨夜の遊女か。」

「そんなものは名も知らない。てんで顔を見せないんだから。」

「自棄をいうなよ、そこが息子の辛抱どころだ。その遊女に、馴染をつけて、このぬし辻町様(おん箸入)に、象牙が入って、蝶足の膳につかなくっちゃ。