Clásicos japoneses con furigana
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うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Lee 薄紅梅 (うすこうばい) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 61.133 caracteres · 122 pantallas
」「飛沙魚だ、贅沢だ。もぐり沙魚の孑孑だ。――先方は女だ、娘だよ。可哀そうに、(口惜いか、)と俺が聞いたら、(恥かしい、)と云って、ほろりとしたんだ、袖で顔を隠したよ。孑孑め、女だって友だちだ、頼みある夥間じゃないか。黒髪を腰へ捌いた、緋縅の若い女が、敵の城へ一番乗で塀際へ着いた処を、孑孑が這上って、乳の下を擽って、同じ溝の中へ引込むんだ。」と……」
「分った、もう可い、もう可い。」
と弦光は膝も浮きそうに、火鉢の向うで、肩をわななかせて、手を振った。
「雪のごとき、玉のごとき、乳の下を……串戯にしろ、話にしろ、ものの譬喩にしろ、聞いちゃおられん。私には、今日、今朝よりの私には――ははははは。」
寂しい笑いで、
「話はおかしいが、大心配な事が出来た。糸的の先生、上杉さんは、その様子じゃ大分一雪女史が贔屓らしい。あの容色で、しんなりと肩で嬌態えて、机の傍よ。先生が二階の時なぞは、令夫人やや穏ならずというんじゃないかな。」
「串戯じゃない、片田舎の面疱だらけの心得違の教員なぞじゃあるまいし、女の弟子を。失礼だ。」
「失礼、結構、失礼で安心した。しかし、一言でそうむきになって、腰のものを振廻すなよ。