Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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いもがゆ

薯粥

山本 周五郎

Lee 薯粥 (いもがゆ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 12.018 caracteres · 24 pantallas

Aozora Bunko

上背もあり骨組も逞しく、眉のはっきりした堂々たる風貌である。「用意がよくば、双方出ませい」城主が席に就くと惣兵衛がそう声をかけ、勝負は一本、遺恨あるべからずと云った。……隼人は拝礼して木剣を袋から出し、しずかに相手を見ながら進み出た。

図書介の木剣は三尺ちかい大きなものだった。かれは位置につくと、それを青眼にとって屹とこちらを見た。隼人は木剣を下げたままその眼を見かえした、両者の距離は二間あまりある。互いの双眸はしかと噛み合って、さながら空中に線を結ぶかと思われるようだった。そのまま時が経っていった。どちらも微動もしなかった。図書介の青眼の木剣も動かず、右脇へひっさげたままの隼人の木剣も動かない。ただ呼吸と眼だけが、一瞬の「期」をみきわめようとして火花を散らしている、……するとやがて、隼人がふいと躰をひき、図書介が絶叫しながら打ち込んだ。それはまるで隼人が誘いこんだようにみえたし、打ちを入れて伸びた図書介の籠手を、隼人の木剣が眼にもとまらず斬って取るのがみえた。

――勝負あった。監物忠善も、老職たちもそう認めた。しかし、図書介は、どうしてかそれを無視し、重ねてはげしく打ち込んだ。