Clásicos japoneses con furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Lee 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 88.662 caracteres · 174 pantallas
」
「それはわたくしの仕打があまり悪かったからでしょう、恰度、わたくしが結婚する二日前におあいしたときにも、黙ってかくしていました。そして二日後には、もう逃げるようにして結婚して了ったんです。」
「騙し打ちだわね、そりゃあんまり酷いわ。」
「口に出してはいえないことだし、とうとうそんなふうになって了ったのです、お会いしていて今言おうか、ちょっと後で言おうかと迷いながら、ずるずるに言うことが出来なかったんです。」
「おじさまの怒りが四十何年の後にも、まだ、いま怒ったばかりのようになまなましいのは、あたいによくわかるわよ、それはあなたのやり方が余りに悪いのよ、それでいて今頃お会いしたいなんて宜い気なものね、いくら死んでいたって、取次いであげないわよ。」
「けれどわたくし、未だあの方が怒っていらっしゃるという気持に、縋って見たい気がしているんです。そこにまだあの方がわたくしに残していらっしゃるものが、消えない証拠があるんじゃないんでしょうか。」
「誰が騙し打ちをした人に気があるものですか、縋られて堪ったものじゃないわ。」
「お慍りになったわね、わたくし、正直に申し上げたんだけれど。