Clásicos japoneses con furigana
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おやかたコブセ
親方コブセ
金 史良
Lee 親方コブセ (おやかたコブセ) de 金 史良 (きむさりゃん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 8006 caracteres · 16 pantallas
あれは悲しい部門の笑いだ」
「僕も先刻一種類見たがね」
「どんなだった?」
「へへへへという底気味の悪い奴だったよ」
「ほほう、じゃねじ込みが又例の如しでうまく成功した訳だな。それは満足した時のだが、でもまあその中の下の方だね。してみると、娘さんと二人きりでは会えなかったとみえるな……」
「全く穿っている。その通りだよ」と感心して肯くところを、私は突然誰かに襟首を掴まれて引きずり出された。
「踊れ!」と、それが底抑えの胴間声で呶鳴った。振り向いてみると、親方コブセが目に青い焔をちらつかしながら睨み上げている。「人様の暖簾に踏み込んだからにゃ、それ相当の覚悟があらあな。この人達はな国策の線に沿ってこれから南進するのだぞ。何でもええから別れの記念に踊れ……さあ長鼓叩いた!」
するとトタントトタンという長鼓の音と共に一斉に喊声が上り、小屋の中がゆらめき出した。O君は頭を掻きながらにやにやわらっている。しかし正直な話が、私はこのX市へ二百米競走位ならと遠征の積りで乗り込んで来たものの、このように長鼓あり笛あり、それにたとえ濁白であろうと、少くとも酒と名付くものがちょっぴりでも利いたとなれば、自ずと肩も亦踊り出すといった性分でもある。