Clásicos japoneses con furigana
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なぞのくびかざりじけん
謎の頸飾事件
山本 周五郎
Lee 謎の頸飾事件 (なぞのくびかざりじけん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 7265 caracteres · 15 pantallas
秋山紳士は突然どなりはじめた。
「僕はなにも知らぬ、僕はそんなことはしやしない、間違だ、失敬な※(感嘆符二つ、1-8-75)」
「指紋がなによりの証拠ですよ」
刑事は冷笑しながらいった。
「しかし、説明を承りましょう秋山さん。さっき小間使がおそわれた時、この室の外に立っていたのは貴方だ。その時貴方はここでなにをしていたのですか※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
「僕は、僕は頭が痛むので、それで、庭へ出ようとしていたのだ。それで出口がわからないで困っていると、突然女の悲鳴が聞えたので駈けつけてきたんだ、そこへ貴方が……」
秋山紳士がいいきらぬうちに、樫田刑事は大声に笑出した。
「いや秋山さん、嘘をつくならもっと上手にやらんといかんよ、そんな馬鹿気た話を、おいそれと私が信用すると思うかね。来たまえ、身体検査をさせていただく※(感嘆符二つ、1-8-75)」
樫田刑事は慄えている秋山紳士をひきよせて、残る隈なく身体検査をした。が不思議や、ダイヤの頸飾はどこにもなかった。
「さてはどこかへ隠したに相違ない」というので、部屋の隅々、小間使の体まで探し求めたが、ついに頸飾は出てこなかった。