Clásicos japoneses con furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Lee 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 162.569 caracteres · 336 pantallas
「それでは僕がその金色の鳥の所へ案内しましょう。そのかわり鳥を少しも傷つけないで生捕りにして下さい」と王子は頼みました。
国王は大変喜んで、王子の言う通りにすることになりました。
「だが、誰も武器を持ってゆかないかわりに、知恵の鏡だけは持ってゆく」と国王は言いました。
知恵の鏡というのは、その国に昔から伝わってるものでありまして、それで照らすと、どんな化け物でもすぐに正体を現わしてすくんでしまい、どんなものでも人の思うままになるという、世界に二つとない宝でした。
五
夜が明けると、国王と王子は強い家来を二十人ばかり引き連れ、皆一人一人象の背に乗り、一つの象には大きな鳥籠をのせて、城の後の森の中へ上がって行きました。
王子は道案内者としてまっ先に進みましたが、一昨日の夜ほの白い道が続いていたのはどの方向だか、さっぱり見当がつきませんでした。何しろ誰もはいったことのない山の森で、昼でさえその中はまっ暗なほどおい茂っていて、枯枝朽葉の積もり積もった上に、茨や葛がはい廻っていて、いくら象でもなかなか上って行けませんでした。その上、森の奥深くへ来ると、森全体が恐ろしい勢で唸り出しました。