Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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くまとしゃしょう

赤い鳥代表作集 2

木内 高音

Lee 赤い鳥代表作集 2 (くまとしゃしょう) de 木内 高音 (きうちたかね) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 14.043 caracteres · 29 pantallas

Aozora Bunko

「きんかん、これだけおくれ。」

そういって、いくらかの銅貨を店さきになげだす子どももありました。

そういうお金のなさそうな人をみると、要吉は、うんとまけてやりたい気がしました。どうせ、売れ残ればすててしまうのだもの、買いたくっても買いたくっても買えないような人たちには、どしどしたくさんやったらよさそうなものだと思いました。しかし、そんなことをしようものなら、主人やおかみさんに、しかられるだけならまだしも、こっぴどい目にあわされるにきまっています。

いつか、きたないなりをして、髪をもじゃもじゃにしたそれはそれは小さな女の子が、よごれた風呂敷づつみをぶらさげて、店の前にたっていたことがありました。それは、朝鮮あめを売って歩く子だったのです。女の子は、いかにもほしそうに、店の品ものをながめていました。

要吉は、かわいそうになったものですから、いきなり、きずもののバナナをひとつかみつかんで、女の子にもたせました。と、奥からでてきたおかみさんが、ふいに要吉をどなりつけました。

「なにしてるんだい。」

「え、あの、ローズものを少しやったんです。」

「よけいなことおしでないよ。