Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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みがわりのはなよめ

身代りの花嫁

野村 胡堂

Lee 身代りの花嫁 (みがわりのはなよめ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 10.685 caracteres · 22 pantallas

Aozora Bunko

、その疑を夫の良一か、求婚者だった氏家竜太郎に向くように細工をしたのでした。言う迄もなく入籍する前に詩子が死ねば、その財産は後見人の関谷の自由になったのです。

併し自動車の前を包んで衝突させた鉄の被覆は、子分の捕縛と共にその家で見付かりましたが、その他の事はなんとしても白状しません。散々手古摺らせた揚句、

「これはどうだ。これでも、覚えはないと言うか」

取調に当った警部に、一枚の写真を突き付けられると、関谷文三郎タラタラと冷汗を流しながら、

「恐れ入りました。私が悪う御座いました」

と一遍に白状してしまいました。写真というのは、関谷文三郎が短刀を振り上げて、寝室の上の女を刺そうとして居るところが映って居るのでした。帽子を目深に冠って外套の襟を立てて居りますが、首が延びたところを下から映したので、誰が見ても、たった一目で関谷文三郎ということが判ります。

その時丁度春藤家では、主人の良一が大阪から帰って来て、静かに事件の顛末を聴いて居りました。

「だから私、どうせ詩子お姉様が狙われるのなら、悪者を引寄せて、その正体を見破ろうと思ったの」

と勇美子が説明役です。