Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
しゅうぶん
醜聞
山本 周五郎
Lee 醜聞 (しゅうぶん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 22.900 caracteres · 46 pantallas
「本当の望みはなんだ」と彼は問いかけた、「なにをめあてに帰って来たんだ」
「お酒を飲まして下さい、あたしは本当に死にそうなんです」女の声は悲鳴のようであった、「酒を飲むためなら、どんなことでもすると云ったでしょ、ここであなたの妻だと、叫びだしてもいいんですよ」
「それを人が信用すると思うか」
「評判にはなるでしょう、そして」と女はそこで昂然と額をあげた、「誰かが、あたしの墓を掘り返すかもしれない、墓を掘ってみろと、あたしから云ってもいいんです、ほんとうにはあたしの云うことを誰も信じないかもしれない、墓を掘ってみるようなこともやらないかもしれない、けれども、世間はそんな評判が好きですからね、ありそうもない評判ほど好きなんだから、そうでしょ」
功兵衛はちょっとまをおいて、「いっしょに来い」と云い、橋のたもとを右のほうへあるきだした。
「あたしを殺そうっていうんですか」女は功兵衛の袖に縋りついたまま、ひょろひょろとあるきながら笑った、「いいでしょ、あたしを殺したかったら殺しなさい、けれどもね、あたしには吾平という者がいるんですよ、お忘れじゃないでしょうね、お屋敷に雇われていた吾平ですよ」