Clásicos japoneses con furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lee 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 144.016 caracteres · 284 pantallas
てしまう。今まで日本にこの草のあることを知らず、あるいは土方草などというヒメムカシヨモギと共に、遠い国からでも渡って来たもののように、思っている人の多いのも一つの歴史である。タケニグサの生活機会はかなり限られているようである。即ち土を掘り返して日の光が一面に当り、静かに進み寄る小草のまだ乏しい間に、たとえば植民地の最初の自然移民などのように、ここに暫くの盛りを息づくのである。この植物の褐色の汁液には、少しの臭気がありまた毒もあると言われる。それよりも人に迫るのはあの熱帯風な大がら、時には見上げるほども伸びてしまうこと、及びこれほど数多くの種子が飛び散ったらどうしようと、思う位に実のなることであるが、これは全く魚の子のようなもので、大部分は無結果に消えてしまうらしいのである。私の家でも三年ほどの間は、タケニ草を目の讎にした。蹴飛ばすほどまで大きくは決してさせなかった。指の汚れるのを忍んで茎を持ってそっと引くと、するりと附いて来るようにして必ず中途で根が切れるので、一層憎らしく思われたのであったが、めったにはその古根が復活したのを見たことがない。今でも折々は種が飛んで来て、一二寸の芽生えを育てているのを見かけることがあるが、それはそれはいたいけで、垣根の外にいる従兄弟とは似もつかない。