Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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どうせんかいじへん

銅銭会事変 短編

国枝 史郎

Lee 銅銭会事変 短編 (どうせんかいじへん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 106.745 caracteres · 216 pantallas

Aozora Bunko

どうぞ二人で籤でも引いて、勝った方へ、体をまかせようじゃないか」

「なるほどなあ、こいつあ理だ。六ヤイ手前どう思う」

「そうよなあ」と気のない声で「俺らがきっと勝つのなら、籤を引いてもよいけれどな」

「そいつあこっちでいうことだ。おいどうする引くか厭か?」「どうも仕方がねえ引くとしよう。せっかく姐さんのいうことだ。逆らっちゃあ悪かろう」「よしそれじゃあ松葉籤だ。長い松葉を引いた方が姐さんの花婿とこう決めよう」

源太は頭上へ手を延ばし、松の枝から葉を抜いた。

「さあ出来た。引いたり引いたり」「で、どちらが長いんだい?」「冗談いうな、あたぼうめ、そいつを教えてなるものか。ふふん、そうよなあ、こっちかも知れねえ」「へん、その手に乗るものか。こいつだ、こいつに違えねえ」

六蔵は松葉をヒョイと抜いた。

「あっ、いけねえ、短けえや!」

「だからよ、いわねえ事じゃねえ、こっちを引けといったんだ」

源太は駕籠へ飛びかかった。「おお姐さん、婿は決まった」駕籠へ腕を差し込んだ。「恥ずかしがるにゃあ及ばねえ、ニッコリ笑って出て来ねえ」

グイと引いた手に連れて、若い娘がヨロヨロと出た。