Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十四)雛の別れ

野村 胡堂

Lee 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 114.139 caracteres · 233 pantallas

Aozora Bunko

四

仕様のない野郎だ」

「だって、相手は千二百石の旗本じゃ、十手を出したって驚きゃしません。こうなりゃ逃げるが勝ちで」

八五郎の話は際限もなく飛躍します。

四

銭形平次は、それから三日ばかり、あらゆる方面に手を廻して調べ抜きました。

上総屋の内儀お篠は、夫の行方不明に次いで、たった一人娘のお袖の誘拐で、半病人のようになっており、何を訊いても埒があきませんが、そのうちから、上総屋吉兵衛はよほどの決心で佐野の屋敷に行ったらしく、手筐の中には万一の場合のために、遺書が用意されてあったということが分りました。

その遺書はかなり突っ込んだもので、自分が帰らなかったら、佐野の屋敷で殺されたものと思えとも書いてあり、一人娘のために命を捨てる気になった、父親の突き詰めた愛情が滲み出します。

町方からの添え状で龍の口へ行った平次は、そこで佐野家の家督相続に、いろいろ手続きの上に不備があり、洗い立てるとずいぶん問題になりそうなのを確かめると、いよいよ佐野家を相手に、一と芝居を打ってみる気になりました。

「八」

「ヘエー」

平次の改まった顔を見ると、ガラッ八も膝っ小僧を揃えないわけには行きません。