Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lee 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 139.179 caracteres · 280 pantallas

Aozora Bunko

七

ておりました。

驚いたのは、最初平次を引張り出したガラッ八と、平次の女房のお静です。

「親分、近頃はどうなすったんです」

とうとうガラッ八は堪り兼ねて切り出したのは、それから十日も経ってからの事でした。

「何がどうしたと言うんだ」

「辰五郎兄哥を助けるつもりで働いて下さるのは有難いが、何だかこう、朝から晩までお常のところへ入り浸っていると、姐さんが可哀想で」

「馬鹿野郎ッ」

「ヘエ――」

「お常の茶屋へ行けばどうしたんだ、間抜けな意見などをすると承知しないよ」

「ヘエ――」

これではまるで歯が立ちません。

「お静、羽織を出しな。今日は泊って来るかもわからないよ」

お静は黙って立ち上がると、箪笥から羽織を出して、涙ぐましい目を俯せたまま、後ろから着せてやりました。

七

まだ三十前の若い平次が、飲むのも遊ぶのも不思議はありませんが、水茶屋の評判娘のところに入り浸って、他愛もなく日を送っているのは、全くどうかしているとしか見えません。

――平次のことだから、今に何か掴んで来るだろう――と買いかぶった人達も、次第に眉を顰めて、この狂態を見ぬ振りするようになりました。

綱吉殺しの調べは一向進んだ様子もなく、御用聞の友次郎も、与力の笹野新三郎も、全く五里霧中に彷徨しているのに、平次の狂態は恐ろしい勢いで進展し、半月経たないうちに、