Clásicos japoneses con furigana
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もん
門
Lee 門 (もん) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 139.830 caracteres · 278 pantallas
それから、こんな生活状態に甘んじて一生を送る兄夫婦がいかにも憫然に見えた。彼らは障子を張る美濃紙を買うのにさえ気兼をしやしまいかと思われるほど、小六から見ると、消極的な暮し方をしていた。
「こんな紙じゃ、またすぐ破けますね」と云いながら、小六は巻いた小口を一尺ほど日に透かして、二三度力任せに鳴らした。
「そう? でも宅じゃ小供がないから、それほどでもなくってよ」と答えた御米は糊を含ました刷毛を取ってとんとんとんと桟の上を渡した。
二人は長く継いだ紙を双方から引き合って、なるべく垂るみのできないように力めたが、小六が時々面倒臭そうな顔をすると、御米はつい遠慮が出て、好加減に髪剃で小口を切り落してしまう事もあった。したがってでき上ったものには、所々のぶくぶくがだいぶ目についた。御米は情なさそうに、戸袋に立て懸けた張り立ての障子を眺めた。そうして心の中で、相手が小六でなくって、夫であったならと思った。
「皺が少しできたのね」
「どうせ僕の御手際じゃ旨く行かない」
「なに兄さんだって、そう御上手じゃなくってよ。それに兄さんはあなたよりよっぽど無精ね」
小六は何にも答えなかった。