Clásicos japoneses con furigana
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ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
Lee 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 141.786 caracteres · 278 pantallas
沢庵の流罪は、この意味で公武抗争のひとつの犠牲だったわけである。
三斎は忠利に一書を飛ばして、
京にて禁中向の儀承候。主上之御事不及申、公家衆も事と外物のきたる躰と申。主上御不足の一つには、公家中官位御まゝに不成との事、または御料所増加にて被遣金銀も折々被遣候へ共、是も毛頭御まゝに不成候。
と、皇室の式微を嘆き、
又、大徳妙真寺長老不届也と武家より被仰或は衣をはがれ、また被成御流候へば、口宣一度に七八十枚もやぶれ候。
と、紫衣事件に対する武家の横道を怒っている。そして、沢庵が、この事件の最大の犠牲者だったことが、純情な忠興の怒りを一層刺戟したことは想像に難くない。
これより先、慶長十五年に幽斎が七十七歳の高齢で歿した時も、三斎は先考のために一寺を豊前に建立して、沢庵に住持たらんことを懇請している。尤もこれは、沢庵の都合で実現は見なかったが。
晩年の沢庵と三斎は、春花秋草に風流を談じて、交情愈※(二の字点、1-2-22)馥郁たるものがあった。
或る時、沢庵は三斎から蓮花を贈られて、
うきなからあはれことしの花もみつ これも蓮のいけるかひかな
と詠んだ。生き永らえと、さらに麗しい友情につながる喜びが、沢庵の老いの胸を暖くするのである。