Clásicos japoneses con furigana
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ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
Lee 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 141.786 caracteres · 278 pantallas
平家が都落ちの時は、越前三位通盛を始め、平家の人たちの多くが、この上人へ後世のことや現世のことどもを頼んで行ったらしい事実がたくさんある。
随連、成阿という二人の弟子は、上人のいいつけをうけて、生田の森の戦死者の死骸の中から、三位通盛の死骸を見つけだして、彼の妻の小宰相にわたし、彼が生前の頼みを果してやったという話もある。――また、上人の禅室に、嬉々として這いまわっている嬰児があるので、或る人が、何人の子におわすかと訊いたところ、按察使の資賢の息女玉琴の子であると上人がいわれたので、訊いた者は、さては敦盛卿のわすれがたみであったかと驚き、そぞろに世の推移を眼のあたりに見たというようなことも、法然上人の方の伝記にも出ているから、名跡志にある下り松の史蹟の話とぴったり符節が合う。
碑の石はまだそう古くない。裏面へまわってみると、もう黄昏れかけているのでよく読めないが、建設者の主旨や姓名が誌してあるらしい。後で人に訊いてその奇特家は熊本の堀正平氏であると知った。
松はもうなくなったのだろうか。松はどこだろうと、薄暮の空ばかり探していたので見つからなかったわけである。