Clásicos japoneses con furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lee 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 213.575 caracteres · 424 pantallas
たとえば、当時の船の積載量から見ても、馬匹の輸送などは、そう簡単なわけにはゆかない。殊に、馬の能力などを考えると、少々、お伽ばなしめいてくる。そんな詮索などはしないで、原話のままの方が、勇ましいことは勇ましいにちがいないが、この小説は、平語のように、琵琶へのせて語るものではないから、現代の読者には、なんとも古典のままではお目にかけられない。
従って、ぼくはぼくなりの史見と想像をほしいままにするつもりである。充分、これも小説であることを御承知の上、読んでいただきたいとおもう。(三〇・四・三)
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先月某日、小田原で一日すごした。文春に書いた“忘れ残りの記”から小田原文化人グループの人たちが、市内の正恩寺に吉川氏の先祖の墓がある、といったのが新聞を賑わしたりしたため、いやおうなく先祖の墓掃に行ったのであるが、あわれションボリと小さい墓石が幾つか傾き埋もれており、墓銘の主は、代々吉川銀右衛門と称した藩の足軽程度の下士にすぎず、鞠川住職の言によると、ぼくは足軽の七代目とかにあたるそうである。ただ奇縁に感じたのは、住職の御子息が、町でパンを買ったオツリでふと週刊朝日を求めたことから、急にぼくの祖先を思い合わせて過去帳を調べる気になり、それが端緒で寺内の墓を発見したという鞠川氏のお話だった。