Clásicos japoneses con furigana
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
Lee 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 145.414 caracteres · 289 pantallas
小言がその方へ移る。やっとの事で薄暗いランプの下に、煮豆に、香物、葱と魚の骨を煮込んだお菜が並べられ、指の跡のついた飯櫃が出る。一閑張の机を取巻いて家族が取交す晩餐の談話というのは、今日の昼過ぎ何処そこの叔父さんが来てこの春の母が病気の薬代をどういったとか、実家の父が免職になったとか、それから続いて日常の家計談になる。家族の口はまるで飯を食うのと生活難を方針なく嘆き続けるためにしか出来ていない。貧しくとも、貧しからずとも、つまり同じ事でしょう。こういう人たちには純粋な談話の趣味という事は解釈されないのです。言語は乃ち、相談と不平と繰言と争論と、これより外には全く必要がないのです。
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秋の光を味おうと散歩するわが家の門前、監獄署の裏通りはこんな有様でした。なおこの上にも私の心を痛いほどに引締めるのは、時々坂道の真中で演ぜられる動物虐待の悲劇です。遠路を痩馬に曳かした荷車が二輛も三輛も引続いて或時は米俵或時は材木煉瓦なぞ、重い荷物を坂道の頂きなる監獄署の裏門内へと運び入れる。ところが意地悪く門前の広場は坂から続いて同じような傾斜をなし、湿った柔い地面に車輪が食込んでしまうので、馬は疲れて到底も一息には曳込む事が出来ない。