Clásicos japoneses con furigana
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
Lee 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 145.414 caracteres · 289 pantallas
それやこれやの事から世間では誰いうともなく好色本草双紙類の作者の中でもとりわけ『偐紫田舎源氏』の作者柳亭種彦は光源氏の昔に譬えて畏多くも大御所様大奥の秘事を漏したにより必ず厳しい御咎になるであろうとの噂が頗る喧しいのであった。種彦はわが身の上は勿論もしやそのために罪もない絵師や版元にまで禍を及ぼしてはと一方ならず心配して、こうなるからは誰ぞ公辺の知人を頼り内々事情を聞くに如くはないと兼て芝居町なぞでは殊の外懇意にした遠山金四郎という旗本の放蕩児が、いつか家督をついで左衛門尉景元と名乗り、今では御本丸へ出仕するような身分になっているのを幸い、是非にもと縋付いて極内々に面会を請うた次第であった。
「先生、早速で御座いますが御屋敷の御首尾はいかがで御座りました。」
一同は一先種彦を二階へ案内するや否や、茶を持運ぶ女中の立去るをおそしと、左右から不安な顔を差伸ばすのであった。種彦は脇差を傍に扇を使いながら少し身をくつろがせ、
「いや、もうさして御心配なさるにも及ぶまい。遠山殿の仰せには町方の事とは少々御役向が違う故、あの方の御一存では慥とした事は申されぬが、何につけお上においては御仁恵が第一。