Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

あめしょうしょう

雨瀟瀟・雪解 他七篇

永井 荷風

Lee 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 145.414 caracteres · 289 pantallas

Aozora Bunko

「内職ならわたしも一緒に手伝います。」といいながらお千代は茶を入れかけた。

「手伝えるなら手伝ってもらうよ。謄写版で本を写すんだ。」

「字をかくんですか。それじゃ駄目ですわ。むずかしい本でしょう。」

「イヤむずかしくはない。小説見たようなもんだから、後でゆっくり見せてやるよ。」と言って重吉は突然大きな声で笑出した。

「あら、何かわたしの顔についているの。」とお千代は何がおかしいのか分らないので掌で頬を撫でている。

重吉は新聞の職業案内をたよりに諸処方々歩き廻った末、日当壱円五拾銭の筆耕で我慢することにしたのである。雇主のはなしによると、謄写した書物は限定せられた会員だけに配布するので検挙の虞れはない。万一の場合には会の名義人が責任を負うから筆耕やその他のものに迷惑のかかる気遣はないというのである。

一トしきり重吉の膝にもたれて笑っていたお千代は坐り直って、「それさえ大丈夫なら安心だわ。楽しみ半分にいいじゃありませんか。」

「おれもそう思って引受けて来たんだ。しかし日当一円五十銭とは情ないよ。」

「ほんとにねえ。一円五拾銭じゃ、まるで派出婦のようね。」

「そうだったなア。