Clásicos japoneses con furigana
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うんぜんだけ
雲仙岳
菊池 幽芳
Lee 雲仙岳 (うんぜんだけ) de 菊池 幽芳 (きくちゆうほう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 22.192 caracteres · 43 pantallas
その瑶珞つつじは地獄附近では定時風で、いつも蒸気が激しく吹きつけるところに群落を作り、目立って繁茂していることが目につく。雲仙つつじは地下一尺の所まで熱気が来ている地上にも、平気ではびこっている。殊にまた硫黄を最も多く噴出し、四辺の岩石を黄色に染めている叫喚地獄や邪見地獄の上の、硫気が絶えず靡いて行く辺にある赤松の葉色が、取わけ鮮麗な緑色を呈しているのも面白い研究資料であろう。私はまた莎草科の一種である「しまてんつき」が熱湯の流れているところに最も鮮やかな色を見せて茂っており冷めた湯の流れているところでは貧弱な生存を続けているのを見た。更にまたさまざまの地獄から沸泉が湯煙を立てて流れて行く水路の底が美くしい碧玉の色に染まっていることを見逃すことは出来なかった。この碧玉色の本体も高温の湯の中に繁殖する単細胞の藻類であって、今はその繁殖時期であるため、一しおあざやかな碧色を呈しているのであった。自然の中、最も植物に心を惹かれる私に取ってはこうした現象に接することは興味深いことだった。
私は叫喚地獄の前に立ち、無間地獄の前に立った。いや、地獄の名などはどうでもいい。