Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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らいほうとうものがたり

雷峯塔物語

田中 貢太郎

Lee 雷峯塔物語 (らいほうとうものがたり) de 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 22.606 caracteres · 45 pantallas

Aozora Bunko

許宣の後ろには許宣を追っかけてきた和尚がいた。

「この畜、ここへ来やがって何をしようというのだ」

和尚は舟の中を見て怒鳴りながら禅杖を振りあげた。と、白娘子と小婢は、そのまま水の中へもんどり打って飛び込んでしまった。許宣はびっくりして眼をった。そうして許宣は夢が覚めたようになった。

「あの和尚さんは、なんという和尚さんでしょう」

許宣は気が注いて傍の人に訊いた。

「あれが、法海禅師様だ、活仏だ」

和尚の侍者が許宣を呼びにきた。許宣はそれに伴れられて和尚の前へ往った。

「お前さんは、あの女達とどこであわっしゃった」

許宣はそこではじめからのことを話した。和尚はそれを聞いて言った。

「宿縁だ、しかし、お前さんの欲念が深いからだ、だが、災難はもうすぎたらしい、これから杭州へ帰って、修身立命の人にならなくてはいけない、もし再びこんなことがあったら、湖南の浄慈寺に来てわしを尋ねるがいい、今、わしが偈を言って置くから、覚えているが宜い、本是れ妖蛇婦人に変ず、西湖岸上婦身を売る、汝欲重きに因って他計に遭う、難有れば湖南老僧を見よ、宜いかね、この偈を忘れないように」

許宣は法海禅師に別れて、身顫いしながら帰り、親子橋の李克用の家へ往った。