Clásicos japoneses con furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Lee 青べか日記 (あおべかにっき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 37.334 caracteres · 76 pantallas
養魚場の広い池に、鵜が水にもぐっては魚を喰べているのを見た。浜辺へ出たら、海水小舎の蔭で、強い風を避けて漁舟がもやっていた。余は小舎の中に腰を下ろして風に騒ぐ蘆を見て二刻を過した。家へ帰ったら裏の籠屋の小娘おたま嬢が余を待っていたと云う。さておたま嬢と遊ぼう。
「砕けたタムラン」浄書している。つまらない。併し兎も角も金を稼がねばならぬからな。今日も一日雨だった、少し肌寒い位だ、今は十時である、裏のごったく屋では今まで東京から鱚釣りに来た客共が騒いでいた。併しもう鎮まっている。ばかな奴等だ。末子よ佳き夢が卿の夜を護るように。静子よ余の眠りを護ってお呉れ。(二五八八、八、一九)
今日は木挽町夫人の一周忌であった。何もしなかった。別に何も考えなかった。余の下宿している家の老婆は、娘の事で今日も留守にしている。天候はやや恢復したようだ。併しまた降ることだろう。「を」には兎も角も手紙しよう。その方が宜いだろう。余は独りとなる事を怖れはしない。末子よ卿に佳き夢があるように。静子よ私の眠りを護っておくれ。(二五八八、八、二〇)
何も考えなかった。また何も為なかった。