Clásicos japoneses con furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lee 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.
N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 148.224 caracteres · 297 pantallas
しかも、そこには、足あとらしいものが、まったく残っていなかったのです。
もしや、そのせまい屋根の上に身をふせて、かくれているのではないかと、すこし遠くへいって、屋根の上を見わたしましたが、それらしいかげも見えません。夜ふけでも、空のうす明かりで、人がいるか、いないかはわかるのです。
骸骨男は、やっぱり、下におりて、逃げさったとしか考えられません。しかも、やわらかい地面に、ひとつも足あとを残さないで、逃げさったのです。
頑丈な窓の鉄ごうしを、ぬけ出したのも、じつにふしぎですが、すこしも足あとを残さないで、地面を歩いていったとすれば、これもふしぎです。あいつは、やっぱり幽霊のように、地面に足をつけないで、ふわふわと、空中を飛んでいったのでしょうか。
少女は家の中にもどって、みんなに、このことをしらせましたので、大さわぎになりました。三人の刑事がさきに立って、二階の空き部屋をしらべましたが、壁にも、天井にも、床にも、ぬけ穴などないことがわかりました。窓の鉄ごうしにも、いじょうはありません。
それから、みんなで、懐中電灯をふり照らしながら、庭や塀のそとをくまなく捜しましたが、骸骨男が逃げさったらしいあとは、どこにも残っていないのでした。