Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

くろふねぜんご

黒船前後・志士と経済他十六篇

服部 之総

Lee 黒船前後・志士と経済他十六篇 (くろふねぜんご) de 服部 之総 (はっとりしそう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 121.901 caracteres · 247 pantallas

Aozora Bunko

蓮月焼

蓮月尼の陶器には、にせものが多い。にせものとほんものを見わけるのは、急須なり茶わんなりに書きこんである彼女の自作の歌の文字の味で、判断するのである。文字ばかりはどんなにたくみに真似ても、まねきれるものでないといわれるが、ことに蓮月尼の陶器のばあいのように、素焼の肌につまようじかなにかで書き流したあとのうつくしさは、たとえようのないニュアンスをもってにせものの追随をゆるさない。

にせものという言葉は、しかし、蓮月焼のばあいではあたっていないこともある。蓮月の筆致で書きつける蓮月焼は、今日でも、思いがけぬ地方でつくられている。先年も、山形県の温海温泉で、それを求めたことがある。安くて、それはそれなりに、筆のあともうるわしくたのしいのである。だが、最初からにせものつくりの意図をもって書かれたものは、どんなに上手に似せてあっても、よく見るうちにどことなく下品な陰がさしてきて、いやになるものだ。

蓮月尼は、幕末維新の京都に知られていたから、そのころの有名人をことごとく尊王派にせずにはおかぬ風潮が、いつか彼女を「尊王歌人」ということにしているらしいが、彼女について最もはやく書かれたものと思われる林長孺の紀文では「烈婦蓮月」