Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

Lee いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 63.226 caracteres · 128 pantallas

Aozora Bunko

昨夜町へ電報を打ったから、仮髪は今日中に新しいのが来るそうだ。乃公は屹度退校になるだろう。もう覚悟をしている。真正に乃公は運が悪い。

家から手紙が来た。何んにも知らないと見えて、大層乃公を褒めている。此間の手紙は学校の作文を其侭清書して出したんだ。乃公に彼様な巧い事が書けるものか。「先生御夫婦は両親の如く慈しみ被下候」なんて乃公が言うものか。けれども家では乃公の頭脳から出たものと信じているらしい。尚お能く先生方の言う事を聞き、勉強を専一にし、寒いから風邪をひかぬようにしろ。そして試験休暇には帰省を待っているとしてあった。試験休暇まで待っていなくとも、乃公はもう直きに退校になるんだろう。

乃公は実際学校が可厭になった。斯ういう処に長居をすると碌な事を覚えない。善ちゃんは紙を丸めて人の頭に打付けて知らん顔をしている法を教えてくれた。仙ちゃんは試験の時勉強しないで及第する術を伝授してくれた。ボールを拾いに行く風をして隣屋敷の金柑を盗む事も覚え、算術の可厭な時頭痛がする事も習った。乃公は其様な事をしたくないが、皆がするから仕方がない。何でも人並にしてとお母さんがくれぐれも言い含めて寄越した。