Clásicos japoneses con furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lee いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 63.226 caracteres · 128 pantallas
周囲は森閑としていた。最早お客は皆帰ったんだろう。
「お母さん、大変激い地震があったでしょう」
と言ったら、お母さんは、
「いいえ」
と答えた。何んでも身体が無暗に揺れて、テーブルも壁もぐるぐる廻ったようだった。
「姉さんは如何しました。私を待ってましょう」
「姉さん達は最早先刻立ちました。最早余程行ったでしょうよ」
乃公は酒を飲んだお蔭で馬鹿を見てしまった。
此間から学校へ通っている。乃公は作文と習字が上手になりたい。先生は乃公を敏捷といって褒めた。勉強すれば大臣になれるかも知れないと言ったが、当にはならない。けどもなかなか勉強する時間なんかありゃしない。教場に出ても余程気を付けていないと飛んだ目に遇う。第一何処から紙の噛んだ奴が飛んで来るか知れぬ。何時電信が掛かって来るか分らぬ。どういう間違で先生が机の中の南京豆や林檎を見付けないとも限らぬ。此んな事に心を配るから書物を見る時間が少くて困る。けれども寄宿舎に較べれば何んなに良いか知れない。
乃公が学校へ行っている間は家は天国のようだとお歌さんが言った。生意気な奴だ。それじゃ天の使はいるかと槍込めたら、此処に一人いると自分の胸を指さした。