Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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いちょうのみ

いちょうの実

宮沢 賢治

Lee いちょうの実 (いちょうのみ) de Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) en japonés con furigana. JLPT N4. Toca una palabra para ver el significado.

N4 · inicial · kanji y kana modernos · 2646 caracteres · 6 pantallas

Aozora Bunko

だからだいじょうぶさ。見せようか。そら、ね。」

「これおっかさんの髪でこさえた網じゃないの。」

「そうだよ。おっかさんがくだすったんだよ。なにかおそろしいことのあったときはこのなかにかくれるんだって。ぼくね、この網をふところにいれてばけものに行ってね。もしもし。こんにちは、ぼくをのめますかのめないでしょう。とこういうんだよ。ばけものはおこってすぐのむだろう。ぼくはそのときばけものの胃ぶくろのなかでこの網をだしてね、すっかりかぶっちまうんだ。それからおなかじゅうをめっちゃめちゃにこわしちまうんだよ。そら、ばけものはチブスになって死ぬだろう。そこでぼくはでてきてあんずのおひめ様をつれてお城に帰るんだ。そしておひめ様をもらうんだよ。」

「ほんとうにいいね。そんならそのときぼくはお客様になっていってもいいだろう。」

「いいともさ。ぼく、国を半分わけてあげるよ。それからおっかさんへは毎日おかしやなんかたくさんあげるんだ。」

星がすっかりきえました。東の空は白くもえているようです。木がにわかにざわざわしました。もう出発に間もないのです。

「ぼく、くつが小さいや。めんどうくさい。