Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

かげろうのにっき

かげろうの日記

堀 辰雄

Lee かげろうの日記 (かげろうのにっき) de 堀 辰雄 (ほりたつお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 30.890 caracteres · 60 pantallas

Aozora Bunko

「いくらこちらから文をやっても返事がないので、はしたなく思われそうだから遠慮をしていた。今日でも伺いたいと思うが――」などと書いてある。御返事は上げまいと思ったが、側の者たちにかれこれ言われて、私はやっとそれを書いて持たせてやった。それからすぐ日が暮れた。まだそれが往きつかないだろうと思う時分に、あの方が往きちがいにお出になってしまった。皆に「何かわけがあおりなのかも知れません。何気ないようにして御様子をごらんなさいませ」などと言われて、私も少し気をつけていた。が、あの方は「物忌ばかり続いていたのだ。もう来まいなどとおれが思うものか。どうもお前がすぐそうひがむのが、おれにはおかしい位だ」などといかにも裏もなさそうに仰ゃるので、こちらも何だか気の抜けてしまう位だった。「明日は用事があるから、又明後日でも――」などと仰ゃって帰って往かれたけれど、私もそれを本気にはしないものの、若しかしたらと思い返えしているうちに、だんだん日数が過ぎて往くばかりだった。

やはりそうだったのかと気がつくにつけ、前よりも一そう心憂く思われて、相変らず自分の思いつづけている事といったら、仏にお祈りしてでも何とかして死にたいものだと云うような事ばかりだったが、あとに一人残る道綱のことを考えると、それも出来そうもないのだった。