Clásicos japoneses con furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lee ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 164.113 caracteres · 332 pantallas
「好い景色だなあ!」
と僕達が見惚れていると、
「此処だけは自慢です」
と仙夢さんも満足らしかった。そうして僕達を噴水のあるところへ引っ張って行った。
「何だな! 時は春、瓢まくらに鼾かな。成程、竹冷だね」
と三輪さんが枝折形の大きな句碑を読んだ。
「角田さんは此処の人だったか知ら?」
とお父さんが疑問を起すと、仙夢さんは、
「さあ、兎に角此処で育って此処で弁護士をしていたという話ですよ。それは然うともうソロ/\出掛けますかな」
と又催促した。
そこで僕達は再び自動車に鮨詰になって三島へ向った。相変らず目の廻るような速力だ。
「君、自動車は儲かるかい?」
とお父さんが訊いた。
「毎期欠損さ。しかし社会の為めだと思ってやっている」
と仙夢さんが答えた。
「大きなことをいうぜ。君が社長かい?」
「僕は専務だ」
「然う/\。専務だから仙夢と号したという手紙だったね。句はやっているかい?」
「社務多端、迚も駄目さ」
「人を轢いて三十円ぐらいで誤魔化そうとすると自然忙しいね」
「外聞の悪いことを言ってくれるなよ。僕のところは事故は極く少い」
「田舎は人通りが少いから運転手が楽でしょうね? しかしそれにしても、これは規定以上の速力じゃありませんか?」