Clásicos japoneses con furigana
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
Lee だいこん de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 153.732 caracteres · 303 pantallas
「そうでしょうか。それは赤にもよりますけど」
「いっそ濃い赤にしましょうよ」
「ではエスパニョール……明るい唐辛子色なぞ面白いじゃございませんか」
「血紅色なんかどうかしら」
「お嬢さまのような丸味では、ああいう野獣派の赤はいけませんわ。いっそ赤鉛筆色になすったら。いくぶん弱いですが、あれならお品もよろしいし、ヴァリュウも出ますから」
「じゃ、それにしましょう」
「それからフォルムですが……これはパトウですわ。この襞も結目もおかしなくらい無意味でしょう。ところがこれが全体をひきたてているんです。おわかりになりますでしょう。これはいかがですか」
「ええ、わかりますとも。パトウね……そう、全体をね……なんでもいいから真面目につくっていただきたいわ」
「どういうお向きなのでしょう」
めったにないことにママが顔をしかめた。
「ですから、真面目な向きなの。あなたはお上手だけど、すこしファンタスチックだという評判よ。こんどはそうでなくおねがいするわ。明日の正午まで。よくって」
「かしこまりました」
マダム・オゥジエが帰ると、あたしはママにたずねた。
「ロオブ・ド・ギャラを着る茶話会なんて、あたしはじめてだわ」