Clásicos japoneses con furigana
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みさごのすし
みさごの鮨
泉 鏡花
Lee みさごの鮨 (みさごのすし) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 23.198 caracteres · 47 pantallas
……」
西行背負の風呂敷づつみを、肩の方から、いじけたように見せながら、
「姉ちゃん、大すきな豆の餅を持って来た。」
ものも言い得ず、姉さんは、弟のその頭を撫でると、仰いで笠の裡を熟と視た。その笠を被って立てる状は、かかる苦界にある娘に、あわれな、みじめな、見すぼらしい俄盲目には見えないで、しなびた地蔵菩薩のようであった。
親仁は抱しめもしたそうに、手探りに出した手を、火傷したかと慌てて引いて、その手を片手おがみに、あたりを拝んで、誰ともなしに叩頭をして、
「御免下され、御免下され。」
と言った。
「正念寺様におまいりをして、それから木賃へ行くそうです。いま参りましたのは、あの妓がちょっと……やかたへ連れて行きましたの。」
突当らしいが、横町を、その三人が曲りしなに、小春が行きすがりに、雛妓と囁いて「のちにえ。」と言って別れに、さて教授にそう言った。
――来た途中の俄盲目は、これである――
やがて、近江屋の座敷では、小春を客分に扱って、膳を並べて、教授が懇に説いたのであった。
「……ほんとに私、死なないでも大事ございませんわね。」
「死んで堪るものか、死ぬ方が間違ってるんだ。