Clásicos japoneses con furigana
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いーはとーぼのうがっこうのはる
イーハトーボ農学校の春
Lee イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) de Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 57.726 caracteres · 120 pantallas
それでもどこかその光に青い油の疲れたようなものがありましたし、また、時々、冷たい風が紐のようにどこからか流れては来ましたが、まだ仲々暑いのでした。牛が度々立ち止まるので、達二は少し苛々しました。
「上さ行って好い草食え。早ぐ歩げっ。しっ。馬鹿だな。しっ。」
けれども牛は、美しい草を見る度に、頭を下げて、舌をべらりと廻して喰べました。(牛の肉の中で一番上等が此の舌だというのは可笑しい。涎れで粘々してる。おまけに黒い斑々がある。歩け。こら。)
「歩げ。しっ。歩げ。」
空に少しばかりの、白い雲が出ました。そして、もう大分のぼっていました。谷の部落がずっと下に見え、達二の家の木小屋の屋根が白く光っています。
路が林の中に入り、達二はあの奇麗な泉まで来ました。まっ白の石灰岩は、ごぼごぼ冷たい水を噴き出すあの泉です。達二は汗を拭いて、しゃがんで何べんも水を掬ってのみました。
牛は泉を飲まないで、却って苔の中のたまり水を、ピチャピチャ嘗めました。
達二が牛と、またあるきはじめたとき、泉が何かを知らせる様に、ぐうっと鳴り、牛も低くうなりました。
「雨になるがも知れなぃな。