Clásicos japoneses con furigana
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シグナルとシグナレス
セロ弾きのゴーシュ
Lee セロ弾きのゴーシュ (シグナルとシグナレス) de Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 15.296 caracteres · 32 pantallas
シグナルは、今日は巡査のようにしゃんと立っていましたが、風が強くて太っちょの電柱に聞こえないのをいいことにして、シグナレスに話しかけました。
「どうもひどい風ですね。あなた頭がほてって痛みはしませんか。どうも僕は少しくらくらしますね。いろいろお話ししますから、あなたただ頭をふってうなずいてだけいてください。どうせお返事をしたって僕のところへ届きはしませんから、それから僕の話でおもしろくないことがあったら横の方に頭を振ってください。これは、本当は、ヨーロッパの方のやり方なんですよ。向こうでは、僕たちのように仲のいいものがほかの人に知れないようにお話をする時は、みんなこうするんですよ。僕それを向こうの雑誌で見たんです。ね、あの倉庫のやつめ、おかしなやつですね、いきなり僕たちの話してるところへ口を出して、引き受けたのなんのって言うんですもの、あいつはずいぶん太ってますね、今日も眼をパチパチやらかしてますよ、僕のあなたに物を言ってるのはわかっていても、何を言ってるのか風でいっこう聞こえないんですよ、けれども全体、あなたに聞こえてるんですか、聞こえてるなら頭を振ってください、ええそう、聞こえるでしょうね。