Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ぶらうんしんぷそうせつ

ブラウン神父総説

村崎 敏郎

Lee ブラウン神父総説 (ぶらうんしんぷそうせつ) de 村崎 敏郎 (むらさきとしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3740 caracteres · 8 pantallas

Aozora Bunko

「犬のお告げ」や「青君の追跡」でも、少し先入観を変えて違つた角度から見れば、なんとか見当がつくはずである。ブラウン神父の逆説の妙趣やユーモアを味わうには二度読み返してみるのが最上であろう。

ブラウンにも短所はある。生みの親のチェスタートンが宗教や道徳や、共産主義や資本主義まで、探偵小説の素材として消化しているのは、実に驚くべき才腕であるが、宗教や道徳に少しこだわりすぎる一面があるのは否定できない。「マーンの服喪者」や「天の矢」がそれであつて、こういう問題にあまり真剣になられると、探偵小説が催眠剤の代りにならなくなる。やつぱりブラウンはいつもコウモリ傘を不器用にたたんだり、茶色の紙包みを落したりしながらまごまごしていてくれるのが一番うれしいところである。

ブラウン物五十一篇をふりかえつてみると、上述のとおり一人二役のトリックを使つた物が二十四篇あつて、しかもこれが多種多様にまつたく趣きを変えてあるのは、むしろ驚異である。それから探偵小説では最も効果的な殺人を使つていない物が約三分の一を占めている。おまけにその大半は犯罪さえ成立しない物である。犯罪のない探偵小説をこれだけ書いているのは実に古今独歩である。