Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

ボニンとうものがたり

ボニン島物語

久生 十蘭

Lee ボニン島物語 (ボニンとうものがたり) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 20.772 caracteres · 41 pantallas

Aozora Bunko

水沢のそばにいる庄吉のほうへ、チラと視線を走らせてから、

「ごらんなさいまし、庄吉は首の座になおったつもりで、ああして、おとなしく控えております」

深志は「おれは、最初から斬る気はなかった。おぬしはどうだ」と駒三郎にたずねた。駒三郎は考えてから、「おれのほうにも、斬る気はなかったようだ」とこたえた。

深志は、清兵衛のほうへ向いて、

「清兵衛さん、お聞きのような次第だ。これまでの常式では、野辺地の郡代官に引継げば、それでわれわれの役目がすむのだが、こんなところまでついてきたのは、しょうしょう、おねがいの筋があるからだ。なんと、清兵衛さん、聞いてはくれまいか」

駒三郎が、かわって、

「わしからもおねがいする。二人をボニン島とやらに、連れて行ってもらいたい。田中から聞いて、なんと満ち足りた世界も、あればあるものだと思ったが、お手前の話で、どうにも執着が断ちきれなくなった。大湊に着く前に、埓をあけたいといったのは、じつは、このことだったのだ。どうでも、ならぬといわれれば、ここからすぐ津軽を廻って、出羽あたりへ落ちることになるのだが」

深志は揉み手をしながら、