Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

ボロやのしゅんじゅう

ボロ家の春秋

梅崎 春生

Lee ボロ家の春秋 (ボロやのしゅんじゅう) de 梅崎 春生 (うめざきはるお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 129.411 caracteres · 263 pantallas

Aozora Bunko

こういう事情で、甚五はとうとう入院することになりました。もちろんだまして連れて行ったのです。入院に際してせっせと骨を折り、公費患者の手続きを取ってやったりしたのは大久保で、役所勤めなのでその方面の伝手が多いのでしょう。しかしいくら伝手があると言っても、身内でもない赤の他人の世話を焼くなんて、その情熱は一体どこから来るのでしょうか。人に親切にするのは悪いことじゃないが、それにかかりきるということは、生き方として間違っているような気がします。もっともそれだけに生甲斐を感じると言うのなら、仕方がありませんが。

その病院の名を、仮にQとしましょう。赤木医師の話によると、インチキ病院のひとつで、精神病院というのは経営次第によっては、なかなか儲かるものだそうですな。相手が気違いだから、何を食わせても文句は言わないし、大部屋にごしごし詰め込んでも差支えない。保護者も世間体を考えて、抗議しない。結核患者だと、待遇が悪いと団結して反抗するが、気違いには団結力がない。つまりどんな待遇をしてもいいと言うわけです。うっかりノイローゼにもなれませんねえ。公費患者は入院費が月額一万五千円、薬代が三千円で、合計一万八千円になります。