Clásicos japoneses con furigana
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lee ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) de 永井 隆 (ながいたかし) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 107.351 caracteres · 213 pantallas
一日という二十四時間がたやすく過ごせる一時間とてなかった。苦しみ、悩み、さみしさ、切なさ、情けなさにうち勝ちうち勝ち、やっとのことでしのぎ通した一時間一時間、一日一日であったから、たった三年の月日がこれほどに長く感じられるのであろう。それにもかかわらず、拾った妻の骨の軽さが、不思議に生々しく私のたなごころに残っている……。
だが、二人の子はすくすくと育った。妻がいたら、もっとよい子に育て上げていたであろうがまあ、亡き妻よ、男手ひとつでここまでやってきたことを、上できですわ、とほめておくれよ。
夜は明けた。天主堂の朝のお告げの鐘は鳴っている。誠一とカヤノとの人形事件もどうやら話し合いがついたらしい。誠一が人形の首を買ってきて償い、その着物はカヤノが縫うことになった。私は裁縫だけは教えることを知らないが、カヤノは母ゆずりか裁縫が好きで、おぼつかない手に針を持って、よく人形の服を縫っている。二人の子は仲よく手をつないで天主堂へミサを拝みに出て行った。神の祝福はゆたかにきょうもこの子らの上にそそがれるであろう。
娘カヤノの養女話
カヤノを養女にもらいたい、とあちらこちらから申し込んで来られた。