Clásicos japoneses con furigana
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さんにんのそうまだいさく
三人の相馬大作
直木 三十五
Lee 三人の相馬大作 (さんにんのそうまだいさく) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 32.603 caracteres · 66 pantallas
俺が、大作だったって、津軽を殺すより外、腹のもって行きどころが無いだろう。大作がえらいって――当り前だ。あいつ一人が人間らしいのだ)
右源太が、こう考えてきて、自分の運命のことを忘れかけた時
「女狩」
と、表に呼ぶ声がして、戸が叩かれた。召使の爺が
「はい」
といって、開けに行った。女狩は、顔色を変えて、布団へもぐった。そして
(いよいよきた)
と、思った。
二十八
「何故、正成は、死んだか? 討死をしたか? 死なずにすむ戦であったか、免れぬ戦であったか、は、別の論議としておいて――」
大作は、師範席の上へ、布団も無しに端坐して、書見台を前に、道場の板の間に坐っている人々を見廻しながら、講義をしていた。
「つまるところ――身を滅ぼして、志を千載に伝えるという心懸けからであった。もし、正成が、尊氏謀叛の前に――即ち、功成り、名遂げて、病死してしまっていたなら、正成の一生としては、仕合せであったであろうが、果して、千早挙兵の志が、今日の如く伝わったであろうか。ここだ――」
外は、明るい陽であったが、高い、狭い武者窓からしか入って来ない光に、道場の中は、静かに、落ちついていた。