Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

ふざいじぬし

不在地主

小林 多喜二

Lee 不在地主 (ふざいじぬし) de 小林 多喜二 (こばやしたきじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 69.990 caracteres · 141 pantallas

Aozora Bunko

「兄ちゃ何処さ行ぐ?――由も行ぐ。」

出口までついて来て、駄々をこねた。

もう秋めいている。夜空に星が水ッぽい匂いをさせて一杯にきらめいていた。実りの薄い稲の軽いサラサラした音がしていた。

政府の「米買上げ」と不作の見越しで、米の値は「鰻上り」に上ってきている。然しその余沢の一ッこぼれさえ百姓にはこぼれて来ない。――今時米を手持ちしているのは誰だろう。百姓でだけはない。みんな一番安い十一月、十二月に俵の底をたたいてしまっている。――どんな百姓でも「米買上げ」が自分達には「クソ」にもならないことだけは知っていた。

「んでも、政府さんのする事だもの、やっぱし深い考えあるんだべよ。」と云っていた。

健がムキになって「買上げ」をコキ下したとき、佐々爺が手に持っていた新聞をたたいて、

「え、え、え、東京新聞も碌ッた見もしねえで、何分るッて! お前えみだいた奴の、小さいドン百姓の頭で何が分るッてか。お前えより千倍も偉い、学問のある東京の人が考えて、考えて決めた事だんだ。――東京新聞ば読め! 東京新聞ば読んでからもの云うんだ。ええか!」――顔をクシャクシャにさせた。