Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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うぶやものがたり

与謝野晶子評論集

与謝野 晶子

Lee 与謝野晶子評論集 (うぶやものがたり) de 与謝野 晶子 (よさのあきこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 116.383 caracteres · 233 pantallas

Aozora Bunko

これは婦人でなくてはなかなか解りにくい事で、男の書かれた物のみでは信用し兼ねます。女の大部分が男の方に理解されぬとは思われませんが、こういう一部一部には女でなくては解らぬ点があるのでしょう。私どもから男の方を見るとやはり一部一部に解らぬ点があります。父親が小児を母と一緒に愛します事などもちょっとその心持が解りません。婦人は懐胎した時から小児のために苦痛をします。胎内で小児が動くようになれば母は一種の神秘な感に打たれてその児に対する親みを覚えます。分娩の際には命を賭けて自分の肉の一部を割くという感を切実に抱きます。生れた児は海の底に下りて採り得た珠と申しましょうか、とても比べ物のないほど可愛う思われます。男は小児との間に精神上にも肉体的にもこういう関係が微塵もないのに何故可愛いのでしょうか。

また小説を読みましても、花袋先生の「蒲団」の主人公が汚らしい蒲団を被って泣かれる辺の男の心持はどうしても私どもに解り兼ねます。ああいう小説を読むと、肉感的、動物的であるというのは婦人に下す判断でなくて、かえって男に下すのが正しくはないかなどと考えます。女から見れば、男は種種の事に関係りながらその忙しい中で断えず醜業婦などに手を出す。