Clásicos japoneses con furigana
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
Lee 世界怪奇実話 (せかいかいきじつわ「じょぶん」) de 牧 逸馬 (まきいつま) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 251.305 caracteres · 498 pantallas
と言うのだが、この「彼」の所が「彼女」でありさえすれば、普通の夫婦生活の一情景として別に異とするに足らないけれど、それが男同士なのだから、何ともグロテスクな限りである。おまけに、只の変態的な告白かと思って聞いていると、流石ハアルマンだけに抜目がなくて、後へ持って来て、
「ですから、それ以後の事件は皆グランスが主犯で、私は単に彼の命令通り動いたに過ぎません」
巧みに責任を転嫁しようとしている。
同じノイエストラッセに、界隈の不良の集会所でカフエ・クルウプケという家があった。二人は此家の定連で、よく夜晩く迄麦酒を飲んでいるハアルマンとグランスの姿が、通りからも見られた。其処を根拠に附近の踊り場を廻って歩く。そして毎晩明方近く、二人は肉店の前まで帰って来て、グランスは家へ這入る。ハアルマンはそれから停車場の方へ稼ぎに行く。それが殆んど毎晩だった。ハアルマンの肉屋で殺した少年の×を継続的に売っていたことは確然たる事実で、捕縛後、店に在った肉を科学的に調査した所が、大半×肉だった。腸詰は全部×肉で出来ていた。が、当局は飽く迄この事件を単なる常習的殺人に局限して、×肉売りや×肉腸詰に関しては、公判でも一言も触れなかった許りか、当時は記事差止めになって誰も知らなかった。