Clásicos japoneses con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lee 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 340.187 caracteres · 666 pantallas
「左膳!」
「なんだ?」
「拙者も貴公に話があって参った」
「まさか店立てではあるまいな」
「大きに違う。貴公の女弥生のいどころが知れたのだ」
「ほう! それは耳よりな! しかし源の字! そういえば、貴様の女の、お艶のいどころも知れたぞ」
「ナニ! お艶の居場所? それを貴公は知っているのか、どこだ? どこだ?」
「待、待て! そうあわてくさるな。それより、弥生はどこにいるのだ? それをいえ!」
「オッと! そう安直に種をわってどうなるものか。貴公から先にはきだすがよい!」
「何をうまいことを? 資本のかかっておる仕入れだ。そうそう安くはおろさんぞ」
「はははは、こうやっていたのでは限りがないよ。いっしょに明かしあうことにしようではないか」
「きょうは嫌に女の所在の知れる日だて――そこできくが、弥生はどこにいる?」
「お艶の住いはどこだ?」
「チッ! そんなら、おれから先にいおう! お艶はいま、ふかがわのまつ川という家から、夢八と名乗って、芸者に出ておる」
「フウム! まつ川の夢八……」
うめいたまま源十郎、ふらふらとして庭外へ出ていきそうにするから、あわてたのは左膳だ。
「おいおい源公! てめえ、じぶんの聞く分だけ聞いておれのほうはどうした? 弥生様はいってえどこにいなさるんだ?」