Clásicos japoneses con furigana
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ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
Lee 二つの (ふたつのじょぶん) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 115.903 caracteres · 236 pantallas
六月二十七日の第二回の爆発の時には、火口の出来た平地はもう六十メートルほども隆起していた。そして最初の泥流が押し出されて来て、下の沢を埋めてしまった。この泥流は有珠火山の噴火には何時も伴なうものである。噴火湾と洞爺湖との間に挟まれたこの地帯では、地の底に豊富な水分の存在が想像され、それが噴火と同時に押し出されるのであろうとされている。
七月に入って、活動はますます激しくなって来た。山は地の底から生い出るように、どんどん隆起して来る。噴火口附近は濛気にこめられて、山容も明らかには見られない。時々爆発の地響と、地震とも思えぬ振動の連続、それに地鳴りとに脅される日がずっと続いた。爆発毎に噴火に特有な塔状積雲が、濛気につつまれた山上に高く立ち昇り、夜などはその中に赤く火柱が立つ。降灰の範囲は漸次拡がって、洞爺湖畔から徳舜瞥に及び、数千町歩の畑地が三センチ以上も灰をかぶって、作物は全滅。見渡す限り灰一色で、緑の面影も無いという景色に変ってしまった。
周囲の山の立木はもちろん全滅。全山緑であった松本山は一挙にして熱灰の山となり、七月七日の報告で既に「松本山は丸坊主となり低く」