Clásicos japoneses con furigana
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ふたりのセルヴィヤじん
二人のセルヴィヤ人
辰野 隆
Lee 二人のセルヴィヤ人 (ふたりのセルヴィヤじん) de 辰野 隆 (たつのゆたか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 6804 caracteres · 14 pantallas
人に会うと直ぐ顔を赤らめるような、優しいあのセルヴィヤ人が鉄心石腸の社会主義者で、熱烈な憂国者で、而も亡命の志士であったのか。私は今更らのように、主人と一緒に、人は見かけに依らないものだと繰返した。そして教壇の革命論者や紙上のテロリストとは自ら異なる「真もの」の凄味に打たれた。私は啄木の所謂「奪はれたる言葉のかはりに行ひをもて語らんとする」革命家を見たのである。
秋が更けて、再びパリの冬が近くなった。晴れた日でも河蒸汽でセーヌ河を往来する客の数が目に見えて減って来た。或晩、私はヴィユ・コロンビエ座の新劇を観に行くつもりで、宿の近くのコントル・スカルプの辻から乗合に乗った。私の前には、一人の紳士が腰をかけていた。其紳士は、時々私の方を見ては、何か言い度そうな様子だったが、とうとう決心したらしく、「失礼ですが、君は私の友人のFが嘗て居った下宿に居られる日本人ではないか。自分はFと同国のイヴロバッツという者だが、実は……」格調の正しい彼のフランス語は、彼の教養を知るに充分であった。私は彼の話を遮って、
「エレディヤの事でしょう。私が何かお役に立つ事が出来れば幸いです。