Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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しつらくえんさつじんじけん

二十世紀鉄仮面

小栗 虫太郎

Lee 二十世紀鉄仮面 (しつらくえんさつじんじけん) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 38.489 caracteres · 77 pantallas

Aozora Bunko

と尤もらしい歯軋りをして、まるで夢見るように、視線を宙に馳せた。「すると、やはりあれかな。いや断じてそれ以外にはない」

「と云うと、何を考え付いたのだ?」

「大した事じゃないがね。僕は地史学者じゃないが、一つの骨片を発見したのだよ。それで、骨格の全貌だけでも想像付くと云うものさ」

「フム、そうすると」

「と云って、指紋のような直接犯人の特徴を指摘出来るものではない。今も云った通り、屍体の謎を貫いている凄まじい底流なんだ、つまり殺人技巧の純粋理論なんだが、その軌道以外には、この変種が絶対に咲かない事を記憶して欲しいと思うね」

「冗談じゃない」検事は眼を円くした。「僕等の発見は遂に尽きている筈だぜ。そして、流血の形態一つだけでも、兇器の推定が困難な位だ。だがそれより、創傷の成因が君の説の通りだとすれば、当然この屍体に、驚愕恐怖苦痛等の表出がなけりゃならんがね」

法水は検事を凝然と見返して、屍体の顔面を指差した。

「その解答がこれさ――つまり、一本の脈線なんだよ。屍体の謎が各自に分裂したものでない感じはしていても、今迄はそれに漠然とした観念しか持てなかったのだ。所が、そう云う不可解現象の象徴とでも云いたいものがある。