Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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にじゅうしのひとみ

二十四の瞳

壺井 栄

Lee 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 113.429 caracteres · 227 pantallas

Aozora Bunko

五人の男子のうち三人も戦死なんて、あるでしょうか」

ならんでいる大吉に肘をつつかれて、大石先生はきゅうに気がついてふりかえった。六、七人の子どもが、三人のすぐうしろを、みだれた半円形にとりまき、珍らしそうにながめていた。きゅうにふりむかれて子どもらは、飛びたつ鳥のように走りだしたが、走りながら叫んだ。

泣きみそ せんせ

泣きみそ せんせ

すぐうしろの丘の共同墓地のほうへ逃げてゆくのを見ると、

「ちょっと、お墓へまいりましょうか、ミサ子さん」

「え、水もらっていきましょう」

ミサ子はすばやく立って小走りに、道ばたの家へはいっていった。まもなく手桶をもって出てくるのを見ると、大石先生はあごをしゃくって墓地のほうをしめしながら、

「すぐそこ、ほんの十分かそこらだから、まっててね。お母さんの教え子の墓まいりなんだから。いっしょに、きてもいいけど」

なんとなく不服らしい大吉を残して、二人はならんで歩きだした。

「まあ、ノッポになったことミサ子さん。あんた一ばんちっちゃかったでしょう」

「いいえ、コトやんです。そのつぎがわたしでしたわ。……先生、コトやんの墓」

道ばたから二足三足はいったところに、そのコトエの墓はあった。