Clásicos japoneses con furigana
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こんにちのさっかとどくしゃ
今日の作家と読者
宮本 百合子
Lee 今日の作家と読者 (こんにちのさっかとどくしゃ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 4056 caracteres · 8 pantallas
有益な本、考えさせる点の多い本と推奨された。あんな事実の切れ端を盛ったものでさえ、今の私たちが世界の実情を知りたいと思っている心の飢渇に対しては、何ものかであるかのように思えた、それほど私たちは何も知らない状態におかれているのだという今日の現実は、その場合全く考えられていないのである。
今日、何かを捉えたい、知りたいという読者の心持の強さは、モーロアの本の売れ行にも示されている。だが、仮にモーロアの述作が真の歴史の動因をときあかしているものでないことが直感されたとして、読者はほかにどんな本を見つけることが出来るのだろう。どこにより正確な解明を見出す手がかりをさがせるというのだろう。
何か知りたくて一つの本を読む。しかしそれだけではどうも不満で、また別の本をさがす。つづけてまた別のを、と、今日の本の読まれかたの多量さのうちには、何ごとかが判ったから先へ進むという摂取の豊饒さではなくて、どうも分らないからまたほかのを読んで見るという心理にうながされた気ぜわしさ、乱読も相当の割合を占めて来ているのである。そして、読者としての作家・評論家を大局的に云えば決してその例外に置かれているのではないのである。