Clásicos japoneses con furigana
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しゅんかん
俊寛
Lee 俊寛 (しゅんかん) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 16.263 caracteres · 33 pantallas
何故と云えば俊寛は、浄海入道より物わかりが好い。物わかりが好ければ政治なぞには、夢中になれぬ筈ではないか? 理非曲直も弁えずに、途方もない夢ばかり見続けている、――そこが高平太の強い所じゃ。小松の内府なぞは利巧なだけに、天下を料理するとなれば、浄海入道より数段下じゃ。内府も始終病身じゃと云うが、平家一門のためを計れば、一日も早く死んだが好い。その上またおれにしても、食色の二性を離れぬ事は、浄海入道と似たようなものじゃ。そう云う凡夫の取った天下は、やはり衆生のためにはならぬ。所詮人界が浄土になるには、御仏の御天下を待つほかはあるまい。――おれはそう思っていたから、天下を計る心なぞは、微塵も貯えてはいなかった。」
「しかしあの頃は毎夜のように、中御門高倉の大納言様へ、御通いなすったではありませんか?」
わたしは御不用意を責めるように、俊寛様の御顔を眺めました、ほんとうに当時の御主人は、北の方の御心配も御存知ないのか、夜は京極の御屋形にも、滅多に御休みではなかったのです。しかし御主人は不相変、澄ました御顔をなすったまま、芭蕉扇を使っていらっしゃいました。